27時間テレビのスカッとジャパンのコーナーで永倉新八のエピソードが放送されていましたね。場所は小樽、少年とヨロヨロのお爺さんがチンピラに絡まれるのですが、なんとそのお爺さんが杖でチンピラを撃退、チンピラが「あれは新選組の生き残り、永倉新八だ!」と言って逃げ帰るというものです。
永倉新八さんは土方歳三や沖田総司とかの有名どころに比べたら知名度は低いかもしれないのですが、アニメやゲームファンの方にとっては『薄桜鬼』シリーズで周知の人物ですね。
今回は永倉新八さんの経歴や『薄桜鬼』シリーズの中でのキャラクター、また声優さんについても調べてみました。
永倉新八さんのざっくりプロフィール
松前藩江戸定府取次役であった長倉勘次の次男として生まれる。
近藤勇らと共に結成した新撰組では、二番組組長や撃剣師範を務めるなど中枢を成した。
有名な元治元年(1864年)の池田屋事件では、左手親指に深い傷を負った中、防具がボロボロになり刀が折れるまで戦う。
落ちていた刀を拾って、4人を討ち取ったともいわれている。
明治6年、北海道小樽へ移住し、明治15年(1882年)から4年間、樺戸集治監(刑務所)の剣術師範となって看守に剣術を指導。退職後は東京で剣術道場を開く。
明治32年(1899年)、妻と子供が小樽市内で薬局を開いていたため、再度小樽へ転居。
大正4年(1915年)1月5日、虫歯を原因とする骨膜炎、敗血症を発症し、小樽にて死去。享年77。
ざっくり振り返っただけでも、永倉新八を主人公にした大河ドラマを観たいぐらいの人生ですね。
池田屋で刀が折れても生き延びた男が、最後は虫歯が原因の病で死ぬとは、誰も想像がつかないですよね。
明治になって東京で剣道場を開いていたのに、奥さんと子供の仕事の都合で、また小樽に戻るのも面白いですね。婿養子さんだったんで、そのへんの事情も関係しているのかもしれません。
『薄桜鬼 』での永倉新八のキャラクター
アニメやゲームでのキャラクター設定はこんな感じです。
・新選組二番組組長。
・曲がったことが大嫌いな性格で剣術では新選組一ともいわれる腕前。
・酒と女が大好きで、島原の遊女に貢ぎすぎ、よくお金で悩む愛すべき一面もあわせもつ。
・筋肉自慢のみならず、実際は政治に詳しく教養も備えている。
ほぼ脚色なしの本人像のままのようにも思われますが、なかなか際立ったキャラクターとして設定されていますね。
声優は坪井智浩さん
薄桜鬼シリーズでは坪井智浩さんが永倉新八の声優を努めています。
Wikipediaより
主に少年から青年、好青年タイプなサブキャラクターを演じることが多い。OVA『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』の眠りを司る神ヒュプノスのような冷徹な美形悪役も演じている。今井監督作品ではオカマ役を演じることが多い。
坪井さんは国内のアニメや、ゲームなどでの吹き替え以外にも、ER緊急救命室シリーズ、X-ファイル、24 -TWENTY FOUR-など海外ドラマの人気シリーズので吹き替えも多いようです。
NIKITA / ニキータではレギュラー出演のショーンの吹き替えをシています。
海外アニメでは、きかんしゃトーマス シリーズのトビー、フリンも坪井さんが担当しています。
まとめ
冒頭のスカッとトジャパンで取り上げられたエピソードですが、テレビの中では、杖を剣のように使ってチンピラを倒していましたが、実際は鋭い眼光と一喝で追い払ったそうです。
現実のほうが凄い話だったようです。
また、73歳のときに『覚書七ヶ所手負場所顕ス』で新選組時代にいつ、どこで、どのような戦いで傷を負ったか、7回ケガをした事を書き留めているのですが、これは孫が大きくなったら見せるつもりだったそうです。
近くにいると、かなり「ヤンチャなお爺ちゃん」だったんでしょうね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。