大相撲の東横綱日馬富士が、同じモンゴル出身で貴乃花部屋の平幕貴ノ岩に暴行を振るって大怪我を負わせたというニュースが飛びこんできましたね。
いったい、日馬富士と貴ノ岩に間に何があったんでしょうか。気になる怪我の状況や、暴行の原因を調べてみました。
怪我の状況
貴ノ岩は、九州場所を初日から休場し、現在は福岡市内の病院に入院しているそうです。気になる怪我の状況ですが、新聞報道によると「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書が出されているということです。
ここで、「右中頭蓋底骨折、髄液漏」など素人ながら、とんでもないような重傷にきこえる怪我の名前と全治2週間が釣り合わないよのではと疑問に思ったのは、私だけでしょうか。
骨折した頭蓋底(ずがいてい)って何処なの?

出典:http://mita.iuhw.ac.jp/clinic/zugaitei/index.html
頭蓋底とは、顔面・頭部の最深部位であり、頭蓋骨の中心部で脳を下から支えている部分で、神経や血管が複雑に密集しているだけでなく、生命の根幹を維持する脳の働きにもかかわります。
出典:http://mita.iuhw.ac.jp/clinic/zugaitei/index.html
やっぱり結構怖そうやんって感じですね。
髄液漏とは?
そして、頭蓋底はX線写真や頭部CTでは骨折の診断が難しく、髄液漏があれば頭蓋底骨折と診断されるそうです。
脳脊髄液(のうせきずいえき)は無色透明ですが、髄液漏では出血を伴っていることが多く、少量でもさらさらした出血は危険な徴候です。顔面打撲に伴う鼻出血との区別は時として困難ですが、どろどろした出血が徐々に止まってくれば、髄液漏の疑いは低いといえます。
目のまわりが黒くなる「パンダの目」徴候や、耳の後ろの生え際が黒くなる「バトルサイン」は、頭蓋底骨折を疑う徴候とされています。
脳神経麻痺は遅れて現れることもあり、頭蓋底骨折と診断された場合には受傷後1週間は要注意です。
前頭蓋底骨折では嗅覚(きゅうかく)障害、側頭骨骨折では受傷側半分の顔面の運動麻痺や聴覚障害が現れます。前頭蓋底骨折のひとつである視神経管(ししんけいかん)骨折では、視力障害を来します。
髄液漏に対しては、1〜3週間程度の絶対安静により頭蓋底からの髄液の流出を抑え、癒着による漏孔の自然閉鎖を期待します。外傷性髄液漏の50〜80%は1〜3週間以内に自然に止まるとされています。
出典:https://health.goo.ne.jp/medical/10530500
なんか、聞けば聞くほど重傷だというのがわかりますが、いくら普段鍛えている力士とは言え、現段階で全治2週間と言える状態ではないと思うのですが。
貴ノ岩に大怪我までさせた原因は
それでは、そもそも貴ノ岩にこのような大怪我を負わせることとなった原因はなんだったんでしょうか?
“事件”は鳥取巡業のあと、モンゴル出身の力士が集まり宴会をしていたときに起こったそうです。
宴会のときに、貴ノ岩が日馬富士から兄弟子に対するあいさつが足りないなどと、日馬富士から注意されていた時に、貴ノ岩のスマートフォンが鳴り、操作しようとしたことに日馬富士がブチ切れたというのです。
日馬富士がビール瓶で、貴ノ岩の頭部を思い切り殴打。さらに流血して倒れた貴ノ岩にのし掛かかって素手でパンチを20~30発繰り返したそうです。
そして、あろうことか止めに入った先輩横綱白鵬を突き飛ばし、後輩横綱の鶴竜には「おまえがしっかり指導しないからだ」と罵声を浴びせたというのです。
いやはやここまでくると、「いやいや、あなたは誰にも指導されなかったのですか?」とこちらがききたくなりますね。
まとめ
日馬富士は、報道陣の取材をうけて「貴ノ岩のけがについては貴乃花親方、貴乃花部屋後援会の関係者、相撲協会などに大変迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しています。しかし一般社会では、何があったかにせよここまでの怪我を追わせて『ごめんね』では済まされないですよね。
横綱の品格とか以前の問題で、普通の大人の常識もない行動ですから、相撲協会も処分を誤ると協会自体の信頼もなくすことになりますね。
貴ノ岩さんが無事復帰されることを祈っています。
最後までよんでいただきまして、ありがとうございます。